まず、星野仙一氏が プロ野球 阪神タイガース監督時代に唯一書き下ろした書籍 「夢 命を懸けたV達成への647日」(角川書店)の一部を引用します。
記
本社のVIPが代わる代わる甲子園球場にやってくる。あるいは別のところで顔を合わせる。するとほとんどの人が「いやー、よかったですなあ、昨日のゲームは。〇番の〇〇がいいところでタイムリーを打って。いやー、面白かったねぇ、ホンマ」といったりする。
私的な感情という意味ではもちろん、それでいいのだが、私がいいたいのは本社のVIPたちはみんな、自分たちはそれぞれ経営者であるはずなのにひとりひとりがファンになってしまっているということだ。
自分たちのところの社やグループが、タイガースをいう人気球団を持っている。自分たちはそれぞれ、そのタイガースに関わっている経営者なのに単なるファンになってしまっているのだ。ややこしい言い方になるかもしれないが、ふつうでいう最大公約数的な意味の野球ファン、タイガースファンではなく、自分たちの社やグループで人気者のレッテルを貼られているタイガースの、単なるしろうとファンのひとりになってしまっているという意味だ。
球場に運んでスタンドを見渡し、試合運びを見ていれば当然経営者の感覚に響いてくるものがある。チームはどうするばもっと強くなり、魅力的な選手を作ったり、面白い試合を見せられるようになるのか。組織としてどうすべきなのか、興行とすればどうしたらいいのか。これだけ大勢のファンをどう喜ばせてサービスをよくし、それを仕事や事業にどう結びつければいいか。経営者としての感覚、問題意識、その才能に響き、感応するものが必ずいくつかはあるものではないだとうか。それがいつも決まって、昨日ホームランを打ったり、リリーフで活躍した選手たちへの感想だけに終始する。
ひとことでいえば、「ビジョン」というものを持っていないのである。わたしはこれがタイガースの前進を妨げ、タイガースファンに対する大きな迷惑になっていると思っている。ひとりひとりがタイガースのそばにいて、タイガースにいくらでもいい影響力をもたらせる立場にもいて、人気者のレッテルを付けた自分たちのタイガースの”ただのしろうとファン”になってしまっているのだから始末が悪い。「ビジョン」がないということはこの際主体性がないんだ、といい換えておいてもいいだろう。
以上。
星野監督が就任する直前の阪神タイガースは、競技成績以上に興行面が悲惨でした。
2001年のホーム最終戦 対戦相手のヤクルトは勝てば優勝という状況にも関わらず、今では考えられないガラガラっぷりです。
現在 甲子園球場で行われる阪神タイガースのチケットは、全て完売(まだ販売していない試合は数試合だけ)。大人気です。
今のブリオベッカ浦安・市川 球団上層部は、競技面の主体性はあります。
勝点だとか順位は、球団としての目標設定があります。競技面を良くするため、現場でいろんな人と意見を交わす機会は非常に多い印象を持っています。
しかし、興行面については、目標設定も無く 現場でいろんな人と意見を交わす機会はほぼゼロ。球団上層部は、人任せにしている印象を持っています。カターレ富山の代表とは、180°違います。
話を戻すと
宇都宮徹壱さんの動画を視聴して、球団上層部はヴィアティン三重の運営に感心を抱き、いわてグルージャ盛岡のサポーターに感動したことは、とりあえず理解しています。
上記動画では10km圏内に位置する自治体の総人口の資料も用意しており、
ファン・サポーターを新規獲得したい気持ちは伝わってきますが、主体性がありません。
Jリーグに昇格できれば、自ずと観客は増える環境だと考えているかもしれませんが、浦安市市川市周辺は、そんな環境ではありません。
3月20日 ブリオベッカ浦安競技場(舞浜)のJFL CUPで、ホーム最多入場者数を更新し、「ファン・サポーターを新規獲得する(ファン・サポーターがチームを支えている幻想)」絶好の機会だったので、オイラは↓の50mスプレー幕を作成
球団はSNSにて言及。公式HPの試合報告では、サラッと触れていました。何も書かないよりはよいです。
最低限 試合後のスコアボードに↓くらいは書いてほしかったです。(試合終了20分後に撮影)

理想は、↓「ファン・サポーターがチームを支えている幻想」を持たせる文面です。
「ファン・サポーターがチームを支えている幻想」を持たせる「シーズン終了報告ポスター」を作る球団もあります

ウチの2023年終了時の「シーズン終了報告ポスター」とは内容が540°違います。
繰り返し書きますが、今の球団上層部は「地域のファンを多く集めたい気持ち」が薄いです。「スポンサー・パートナー営業」を頑張っているのは理解しています。しかし、スポンサー・パートナーさまを「客としてしか見ていない」ように思えます。「地域の人を、事業の共犯者に変える設計」にできれば、ファジアーノ ひいては、浦和や鹿島のように地域に根差した球団に近づけます。
今年になってからはほんの少しだけ良くなっていますが、球団の試合レポートやSNSを見ていると、試合会場スポンサーさま 育成組織の子どもたち その親御さん の様子が多く取り上げられています。
サポーターの様子は、そんなに取り上げられません。
それでも、おれ自身は、サポーター代表として見られる覚悟ができています。(今のところ サポーター団体がないので、代表やコールリーダーなんて役職は無い)オイラのSNSをよく見ると、漢字のフルネームが分かるようになっています。
おれ自身が拡声器を持って試合前に演説するとき、1回も言及していないことがあります。
それは、「過去の対戦成績」
なぜかというと、「毎試合来ることが前提になり、ほとんど来ないファンには理解しづらいから」。拡声器では「ダービー」とか「クラシコ」なんて話はしません。
別の方の参考記事にも書いていますが、支援=お金 or 来場しか選択肢がない のはマズいです。このレポートの最初に書いた 阪神タイガース は、お金 or 来場 だけではなく いろんな関わり方があります。
・試合速報を1回見る
・SNS投稿にいいねする
・年に1回だけ来る
・1つだけグッズを買う
鹿島や浦和のように地域に根差した球団を目指すのであれば、“関わりしろ”を増やす必要があります。
・ボランティアで関わる
・小口で支援する
・イベントに参加する
・SNSで発信する
・仕事として関わる
次の公式戦まで3か月間空きますが、球団は地域貢献活動の回数を誇るだけではなく、“関わりしろ”を増やす取り組みをしてほしいです。
パーパスを実現させるために「understand(人の下に立つ)」気持ちで、ひとりひとりが主体性をもって地道な活動を継続させましょう。
では











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