小石川でも勝てず…

梅雨のジメジメ感が漂う昨日、ブリオベッカ浦安は、アウェイで東京ユナイテッドと対戦。
試合会場は、小石川運動場。
飯田橋駅徒歩5分なので、交通至便。ただし、試合案内には↓の一文があった。
※会場内での鳴り物や、大声(コール)を出しての応援は施設のルールによりご遠慮ください。
声出しファン泣かせの案内ではあった。しかし、タッチライン際で観戦できるので、年1回訪れるアウェイチームのファンとして、好きな試合会場だ。
いつも通り、試合開始1時間半前に開門(入場無料)。
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おれは、スーツ&オールバックの髪型&フチなし眼鏡で行った。
参考(リンク先の一番下を参照):横浜猛蹴は自然体。だから強い。
前に予告したにも関わらず、他の浦安ファンは驚いた様子だった。
注.数百メートル先にある、東京ドームの読売戦の場合は「特徴的な格好」で来場することは無い。
小石川運動場は狭い敷地なので、選手と共用となるエリアが多い。
普段、Jリーグしか観戦しないファンが来たら、驚くだろう。しかし、2年前から浦安ファンを兼任している鹿島サポは、慣れた様子だった。
岩政大樹が目の前に現れるまでは。
岩政と通路ですれ違ってからは、興奮しっぱなしの様子。気持ちは、十分に分かる。他のアントラーズOB(GK杉山、FW佐々木)が姿を現したときも同じ。
試合開始15分前に、岩政選手が出てくるところを待っていて、「頑張ってください!」と握手を求めた一部始終には、思わず笑った。
(注.東京ユナイテッドの試合前に、握手ができるケースは極めて稀。昨日の鹿島サポは、本当にラッキーといえる。)
その光景も可笑しかったが、直後の鹿島サポは、非常にいい笑顔だった。何故か、おれも幸せな気分になった。
【試合後のツイート】


肝腎の試合について、
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前半開始直後、富塚と岩政でボールを競り合ったとき、富塚がファール。だが、決して劣勢ではなかった。
藤原も、よい出来。プレーに迷いがない。
この様子を見たとき、「いい試合になりそう」と思った。
コーナーフラッグから至近距離で観戦して、選手の声掛けの様子がよく分かる。おれが立見していたポジションだと、(もちろんマナー違反になるが)一歩前に出ててを伸ばせば、コーナーキックのキッカーに触れられそうなほど。
前半は、0-2で折り返した。しかし、5月19日のVONDS戦と違って、競技として成立していた。「応援したい」と思わせる試合内容だ。
後半、大声(コール)を出しての応援は行わなかったが、各々が自由演技を始める。
選手を激励するファンもいた。
チャンスになると、競馬場のおっちゃんに変貌するファンもいた。
PAでユナイテッドがハンドして主審がスルーしたとき、「VAR!」と何回も叫ぶファンもいた。
変なタイミングで、クシャミをするファンもいた。
(個人的に、浦安がカウンターを食らいそうな場面でも「VAR!」と叫び続けるファンには苛立った。
「いつまでも言ってんじゃねえぞ!コラァ!」と怒鳴りたかったが、服装を考慮して自重。)
浦安は1点を返したが、反撃はここまで。リーグ戦で3勝4敗となった。
試合後、選手たちはあいさつに来てくれた。悔しさも入り混じりながら、どこか吹っ切れた表情に見えた。
ここからブリオベッカの展望をブログで書いたファンもいるが、おれは別のことを書く。
日本代表がグループステージ初戦で勝利を挙げたこともあり、国内のニュースはサッカーW杯の扱いが大きい。
他国のサッカーを見る機会も多いが、その試合前後のコメントを聞くと興味深い。
「気持ち」という言葉を聞く機会が、ほとんどない。
他国にとっては、「気持ち」があるのは当然だ(逆に言えば、「気持ち」のないチームは、それを連呼することが多いように感じる)。
本当に強いチームは、自然と身についている。
チームの上層部も、スタッフも、選手も、下部組織の選手たちも。
全員が、勝利に向かって最善を尽くしている。
チームが一体になる意識付けは、全員ができている。

アイスランドやメキシコのサッカーを見ていると、特に感じる。
ブリオベッカの場合、少しずつではあるが、若手選手が活躍できるようになってきた。
来週は、つくばに行く予定はない。しかし、2週間後のホームゲームは、今のところ行ける。
今日、VONDSを2-0で下した「栃木の本気力」に、若手選手がどうやって対抗するのか?
楽しみだ。