ブリオベッカ、浦安市陸から再出航

天気がよく、桜も満開。日曜日。
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浦安市運動公園には、多くの子どもたちや家族連れが来園していた。
そんな「絵にかいたような行楽日和」の中で、
「魔境の関東サッカーリーグ」が開幕した。
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おれは開門前から競技場前に来て、ジャークチキン・オルハさんで食事。
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この店の料理は、「日本一、肉にうるさいサッカーファン」こと鹿島サポも絶賛するほどおいしいので、ご賞味あれ。
肉料理を幸せそうに食べているファンを見ていると、試合観戦に来たのか花見に来たのか分からない状況だった。
そんな中、ブリオベッカの選手数名が、自転車で競技場入りする姿を見ると、関東サッカーリーグに来た実感が湧く。
その後、11時30分に開門。
晴天も相まって、頭の中で勝手に、↓のBGMが流れてくる。

実際に歌おうと思ったけど、あまりにもキーが高いため自粛。
ファンが所有している横断幕を掲出し、選手がピッチ内練習に出てくる(スタンドに向けて、サインボールの投げ入れが行われた。どんな形であれ、競技場での滞在時間を長くさせる試みは、よい)。
浦安市陸のゴール裏にある芝生で応援するのは初めてだったので、弾幕の掲出位置や応援場所等で戸惑う。
キックオフ40分前に、両チームの選手紹介のアナウンスが入る。
アウェイチーム・さいたまSCの紹介も丁寧に行われ、「地域リーグらしからぬ」雰囲気が漂う。
迎え撃つホームチーム・ブリオベッカの選手紹介が行われたが…昨年とは別のチームを応援するような感覚になる。選手が半分以上入れ替わり、楽しみ半分・守備の不安半分という気分でコールをした。
その後、声出しファンは、作成したチラシを観客のみなさんに配る。
チラシの内容について、どういう意見・感想を持ったのか気になるところ。
キックオフ直前に、浦安市長・浦安市市議会議長・浦安サッカー協会から激励のあいさつをいただき、
選手入場。
この頃になると、メインスタンドは8割近くが埋まり、バックスタンドはサッカー少年たちで9割くらい埋まった。
否が応でも、気分は高揚する。
とはいえ、一抹の不安があった。それは、「試合観戦に慣れていないファンが、ため息ばかりついて、その雰囲気で選手が自滅すること」
いざ試合が始まると、浦安の選手たちは、ボールをどんどん回す。
決して自由自在というわけではなかったが、時にはいい崩しも見られた。
柏瀬は、得意とする裏への抜け出しはあまりなかった。しかし、村岡とのコンビは悪くなかった。
おれの目を引いたのは、新加入の石井 光(イシイヒカル 背番号20)。
相手を崩す糸口になるパスを出すこともできるし、裏に抜けだす「ボールのないところでの動き出し」もよい。今季の浮沈のカギを握る存在といえる。
チームとして何本か惜しいシュートシーンもあり、おれはその度に、(演技するように)大きな低音で 「ウー」と発した。(ため息に包まれるスタジアムは勘弁だった)
参考:平成30年の応援…開き直るしかない
一方の守備は、少しヒヤッとする場面もあった。それでも、PA付近での余計なファールはほとんど無く、昨年前期に比べて、少しは守備での約束事が徹底されている印象を受けた。
結局、前半はスコアレスで終了。
ハーフタイムは、スポンサー様のあいさつ並びに
べか彦くん&公式ダンスチームBlueCATSによるダンスが披露される。
永遠の小学6年生は、相変わらずキレキレだ。
そして、後半立ち上がり。
浦安の前線の「動き出しの質」がよくなる。
斜めに走ることで、相手のマークがあやふやになるシーンもあった。
いい流れになったとき、村岡がマークを交わして、見事な先制ゴールをたたき込む。
浦安市陸では、久しぶりのエレクトリカルパレードが流れる。
とはいえ、芝生エリアからスタンド全体にパレードを発信するのは、正直難しかった…
「スタンドのファンを、どう盛り上げるのか?」この課題は、しばらく残るだろう。
声出しは、ピッチ内の選手よりも試行錯誤が続く…
ピッチ内に目を移すと、浦安の「変なファール」が増え始める。
後半15分ころにファールしたとき、主審が選手に注意を与えようとしていた(カードではない)。
選手はその笛を無視しポジションに戻っていったが、笛が強く吹かれ、嫌々ながら注意を受けていた。
…どんなに実績があろうとも、この行動はまずかった。
そんな態度で、ジュニアやジュニアユースの子どもたちにとって「憧れの存在」にはなれない。
在のチームの成り立ち上、東京ユナイテッドなら、その態度でも良いかもしれないが。
「変なファール」は、昨年前半と錯覚するくらい増加していた。
「我慢しきれない」「一か八かのスライディング」が散見されたのは、かなり不安だ。
そんな展開でも、前線の「素晴らしい動き出し」から連動して、2点目が決まる。
再度、エレクトリカルパレードが浦安市陸に流れる。
これで安堵したわけではないだろうが、試合終了直前に「いらないファール」から、さいたまSCに1点を返され、直後に試合終了。
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後味は少し悪いが、開幕戦は勝利を飾った。
昨年同様に選手とラインダンスを行った(盛り上がれるので、場所は今後検討の余地あり)。
選手たちは、昨年の宮崎串間のように「みんな最高の笑顔」ではなく「安堵」という表情だった。
声出しファンは、「安堵」と「楽しい」が入り混じったように見えた。
試合後は、ヒーローインタビューが行われ、選手は声援に応える。
グッズ売り場近くでは、選手がファンをお見送りする。
みんな笑顔だ。
この一体感を見ていると、「ブリオベッカを応援してよかった」と、つくづく思う。
一体感を、もっと広めるにはどうすればよいのか?
繰り返し書いていることだが、守備でも攻撃でも「いいプレーだ!」と思ったら、拍手や歓声が湧くようなスタンドにしたい。一体感の続く時間が、長ければ長いほど、浦安市陸は盛り上がるはず。
(個人的には、清心温泉みたいな雰囲気の応援席を目指している)
「変化」しなければならないところは、結果を恐れずに、変えなければならない。
声出しも、チームも、後援会も、上層部も。
このチームは「浦安JSC」ではない。「浦安SC」ではない。
数多くのサッカー少年が憧れる、多数のスポンサーが支援する
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「ブリオベッカ浦安」だ。